独身、一人暮らしの相続|今からできる備えと考え方

独身、一人暮らしの相続|今からできる備えと考え方

「まだ元気だから大丈夫」
「自分には大した財産もないし、相続なんて関係ない」

そうおっしゃる独身、一人暮らしの方が多くいらっしゃいます。

しかし、独身で一人暮らしの方こそ、相続の準備をしておかないと、亡くなった後に大きな混乱を招くことがあります。
ここでは、独身者の相続の課題と、その対策についてわかりやすく解説します。


遺言がないと、誰が相続する?

独身で子どもがいない場合、相続人は通常「兄弟姉妹」や「甥・姪」といった、少し距離のある親族になります。
これらの方と疎遠になっている場合、相続手続きは複雑になり、誰も手続きを進められず、財産が宙に浮いてしまうケースもあります。


遺言がないままだと、どうなる?

遺言がないと、相続人を調査する必要があります。
しかし、相続人が高齢だったり、所在不明だったりすると、家庭裁判所で「相続財産管理人」を選任して、財産を清算する手続きが必要になります。

その結果:

  • 財産の多くが手続き費用で消えてしまう
  • 相続手続きが長期化し、遺品整理なども進まない
  • 誰にも引き継がれないまま、財産が最終的に国庫に帰属してしまう

という事態になりかねません。


「誰に託すか」を決めておくことが大切

自分の思いを形にする方法の一つが「遺言書」です。

たとえば:

  • 身近で助けてくれた友人に少し財産を残したい
  • お世話になった団体に寄付したい
  • 遠方にいる甥に家の整理をお願いしたい

こうした希望は、遺言がなければ実現できません。
あなたの意思で、自分の財産の「行き先」を決めておくことが、遺された人の負担を減らすことにもつながります。


寄付を検討する際のヒント

「誰にも財産を託す予定がない」という場合は、寄付という選択肢もあります。
寄付先を決めるときは、以下のような観点で検討してみましょう。

  • 自分が大切にしてきた価値観(教育、福祉、文化など)
  • 応援してきた団体や活動
  • 過去に助けられた経験のある分野

寄付は遺言によって確実に実現できます。


将来に向けたお金の備えも大切

独身であっても、将来の医療・介護・施設入居などにかかる費用は必要です。
不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談して、将来にかかる費用を見積もっておくのがおすすめです。
備えがあることで、日々の生活の安心感も変わってきます。


まとめ|“ひとり”だからこそ、自分の意思を残しておく

相続は「財産の多い人」だけの問題ではありません。
自分の想いや責任をきちんと引き継ぐために、そして、亡くなった後に誰かが困らないために。

独身・おひとりさまだからこそ、早めの準備が「安心」をつくります。
まずは「自分がどうしたいか」を考えてみましょう。


📌 今日からできる一歩

  • 好きな団体・活動をいくつかリストアップしてみる
  • エンディングノートを1冊手に取ってみる
  • ファイナンシャルプランナーに将来のお金の相談をしてみる

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