エンディングノートの基礎知識|ちゃんとした市販のものを購入したほうがよいの?
エンディングノートの基礎知識|ちゃんとした市販のものを購入したほうがよいの?
エンディングノートは何を書けばよいか迷うもの
「そろそろエンディングノートを書こうかな」と思い立ったとき、まず迷うのが「どんなエンディングノートを使えばいいの?」という点ではないでしょうか。
実際、エンディングノートにはさまざまな種類があり、形式や書き方も人によってバラバラです。
紙とペンさえあれば始められる気軽なものではありますが、いざというときに家族に見つけてもらえない・内容が伝わらないのでは意味がありません。
この記事では、エンディングノートの種類から市販ノートを選ぶメリット、保管のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
エンディングノートの種類はいろいろある
エンディングノートには「これでないといけない」という決まりはありません。内容も形式も自由です。以下のようなタイプがあります:
1. 自作タイプ(ノート・A4紙など)
- 100円ショップや文房具店のノートを使い、自分で項目を考えて書くタイプ
- A4用紙にメモ書きのようにまとめていく方法も
- 気軽に始められるが、項目が抜けやすく、家族が内容を読み取るのに手間取ることも
2. ダウンロードや配布形式のフォーマット
- 自治体や保険会社、金融機関などが提供する無料テンプレート
- PDFなどでダウンロードして印刷可能
- 必要最低限の内容に絞られており、気軽に使えるがカスタマイズしにくい
3. 市販のエンディングノート(冊子・製本タイプ)
- 書店やAmazonなどで販売されている製本形式のノート
- 見た目も整っていて、表紙やカバーがしっかりしている
- 項目が網羅的で、記入欄も豊富。最近の製品は「デジタル遺品」や「パスワード管理」なども対応
どんなノートでもよい。でも「家族が発見できるか」が重要
結論から言うと、エンディングノートは形式にこだわる必要はありません。大切なのは、「自分の想い・情報・希望が、家族にちゃんと伝わること」です。
しかし、意外と盲点なのが家族がエンディングノートを発見できないケースです。
たとえば、以下のようなリスクがあります:
- メモ書きやノートをどこに保管したか本人しか知らない
- 雑記帳や日記に混ざっていて家族が気づかない
- パソコンにデジタル形式で保管していたが、パスワードが分からない
→ こうなると、せっかく書いた内容が意味を持たなくなってしまいます。
市販のエンディングノートが「見つけてもらえる」理由
市販のエンディングノートは、ある程度の厚みがあり、存在感があるため、家族が発見しやすいというメリットがあります。
また、専用のビニールカバーがついていたり、表紙に「エンディングノート」と明記されていたりすることで、内容に気づいてもらいやすくなります。
さらに、市販のノートには以下のようなメリットも:
- 年金通知書や保険証、通帳のコピーなどを「ポケットページ」に挟んでおける
- 自分の書いた手紙や写真、証書類などとまとめて保管できる
- 書きやすい紙質やレイアウト設計で記入がスムーズ
最近では、パスワードやデジタル遺品管理にも対応したノートもあり、「パスワードをシールで隠しておいて、最後にはがして確認できる」などの工夫もされています。
迷ったときはAmazonで人気商品をチェック
「種類が多すぎて選べない」「どれがいいか分からない」という方には、Amazonで「エンディングノート」と検索して、レビュー評価の高いものを選ぶのが一つの方法です。
たとえば以下のようなポイントで選んでみましょう:
- 書き込み欄が多く、見開きで書きやすいレイアウトか
- カバーがしっかりしていて長期保管に向いているか
- 「デジタル遺品」や「介護・医療希望」の項目が充実しているか
- 持ち運びしやすいか(A5 or B5サイズ)
数百円〜1,500円程度で購入できるものが多く、費用面でもそれほど負担になりません。
保管場所は「家族に伝わる場所」に
エンディングノートは書いただけで満足してしまいがちですが、最も大事なのは保管場所を家族が把握しているかどうかです。
おすすめの保管場所は:
- 自宅のリビングや書斎など、家族がよく使う引き出し
- 通帳や保険証などと一緒に保管(同じファイル・ケース内)
- 書棚の特定の場所(表紙にラベルをつけるとより親切)
また、家族に「エンディングノートを書いたこと」と「どこにあるか」を必ず伝えておきましょう。内容をすべて話す必要はなく、「何かあったらこれを見てね」と一言伝えておくだけでも効果は大きいです。
まとめ|しっかりした市販ノートは「安心」のひとつ
エンディングノートはどんな形でも構いませんが、「ちゃんと見つけてもらえること」「わかりやすく伝わること」が重要です。
その意味で、ある程度厚みのある市販のエンディングノートは、記入のしやすさや機能面だけでなく、「家族に気づいてもらえる」という点で非常に有効です。
気軽に始めたい方は、まずAmazonなどで「エンディングノート」と検索し、レビュー評価の高いものを選んでみましょう。そして、書いたあとは「どこにあるか」を家族に伝えておく——それが、未来への最大のプレゼントになるかもしれません。
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