相続とは?基本の仕組みをやさしく解説
目次
相続とは?基本の仕組みをやさしく解説
相続とは何か?
「相続」とは、人が亡くなったときに、その人の財産や権利・義務を家族などが引き継ぐことをいいます。
引き継がれるのは現金や不動産だけでなく、借金や保証人としての立場など、マイナスの財産も含まれます。
誰が相続人になるの?
相続する人は、法律であらかじめ決められた「法定相続人」が基本です。
配偶者は常に相続人となり、残りは血縁関係に応じて順位が決まっています。
※【図解案】法定相続人の順位と関係図(被相続人を中心に、配偶者・子・親・兄弟姉妹への矢印)
法定相続人の順位
- 第1順位:子ども(または孫)
- 第2順位:直系尊属(両親や祖父母)
- 第3順位:兄弟姉妹
この順位は、「前の順位の人がいない場合」に限って次の順位の人が相続人になります。
相続の対象となる財産とは?
相続の対象になるのは、金銭的な価値のあるものすべてです。
- 預貯金
- 不動産(自宅、土地など)
- 株式・投資信託
- 自動車
- 借金、住宅ローン
- 保証人としての義務
- 貴金属や骨董品
- デジタル資産(暗号資産、ポイントなど)
※【図解案】プラスの財産とマイナスの財産を天秤にかけたイラストまたは2列の表
相続が発生するタイミング
相続は**「被相続人(亡くなった方)が亡くなった瞬間」**から自動的に開始されます。
手続きの準備をしていなくても、相続関係はすぐに発生します。
相続の基本的な流れ
- 被相続人の死亡
- 遺言書の有無を確認
- 法定相続人を調査(戸籍などで確認)
- 相続財産の調査
- 相続方法の選択(承認/放棄)
- 遺産分割協議(必要に応じて)
- 名義変更や相続税申告などの手続き
※【図解案】相続の流れを7ステップで示すフローチャート
まとめ
相続は「いつかやらないといけないこと」と思いながら、つい後回しにされがちです。
しかし、相続が発生した後は短い期間で多くの手続きを行う必要があります。
まずは今回のような基本的な仕組みを理解しておくことが、円満な相続への第一歩です。